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煮しめ

 

 「煮しめ」という名前の由来は、〝煮汁がなくなるまで時間をかけてじっくりと煮る〟という調理法の「煮しめる」からきています。一説には、おせち料理の元祖とも言われており、お正月はもちろん、祝い事や節句など、人がたくさん集まるときにも振る舞われてきた縁起の良い料理です。

 

 しっかりと水分を飛ばした煮しめなら、鍋のまま常温に置いても3~4日は食べることができます。ただし、菌の繁殖を防ぐために1日に数回は、火を入れておきましょう。しっかりと火入れをしておけば、30日に作っても三が日は安心して食べることができます。

 それでも余ってしまうという場合は、煮しめをリメイクした炊き込みごはんや、カレーなどのアレンジ料理がおすすめです。



【作り方】

  1. 干ししいたけは、ぬるま湯で柔らかく戻し、軸を切り落とす。
  2. 里芋は皮をむく。ごぼうは皮をたわしでこすってよく洗い、斜めに5㎜厚さに切り、れんこんは皮をむき、8㎜ 厚さの輪切りにし、それぞれ、水にさらす。
  3. こんにゃくは5㎜厚さに切り、中央に2㎝ほどの切り込みを入れて一方をくぐらせ、手綱の形にする。熱湯で2分間ほどゆでる。厚揚げは熱湯でサッとゆでて油抜きをし、一口サイズに切る。
  4. にんじんは7㎜厚さの輪切りにして、梅の型に抜き、柔らかく塩ゆでする。絹さやは筋を取り、サッと塩ゆでする。小鍋に(B)を入れてひと煮立ちさせ、粗熱を取ってにんじんと絹さやと一緒に容器に入れて、冷蔵庫で保存する。
  5. (2)の野菜は、それぞれ10分間ほどゆでて、水けをきる。
  6. 鍋に、だしと(1)(3)(5)を入れ、中火にかけ、煮立ったら弱火にし、落としぶたをして10分間煮る。
    (A)を加えて15〜20分間煮て、材料が柔らかくなり、煮詰まったら火を止め、味を含ませる。

【材料(5~6人前〔作りやすい量)】

・里芋     ・・・ 8コ(400g)
・ごぼう    ・・・ 1本(150g)
・れんこん   ・・・ 1節(150g)
・干ししいたけ ・・・ 6枚
・こんにゃく  ・・・ 1枚(250g)
・厚揚げ    ・・・ 1枚(250g)
・だし     ・・・ 3と1/2カップ(700㏄)

 

(A)

・しょうゆ   ・・・ 大さじ3
・酒      ・・・ 大さじ2
・砂糖     ・・・ 大さじ2
・塩      ・・・ 小さじ1/2

 

・にんじん   ・・・ 1本(150g)

・絹さや    ・・・ 8枚

 

(B)

・だし     ・・・ カップ1(200㏄)
・砂糖     ・・・ 小さじ1
・塩      ・・・ 1つまみ(3g)

 

西淀病院食養科 調理師 横山 大介

 


 

【1月のレシピとポイント】