
「治療のための薬が手に入らない」…何が起こっているの?
皆さんは処方せんを出した薬局で、「薬が手に入らない」と言われた経験はありませんか?
近年、抗菌薬や痛み止め薬などで供給不足が頻発しています。その原因は、製造上の問題(原材料不足、品質不良など)や、コロナ感染症の流行による需要の急増など様々です。
また、国が決める処方薬の値段は、薬価改定のたびに歴史ある薬ほど値段が下がり、作れば作るほど赤字になるため、製薬会社は製造を取りやめ、それが供給不足に拍車をかけてしまう場合もあります。この数年間同じことが繰り返されていることから、今後、治療に必要な薬がしっかり供給されるよう、厚労省・製薬業界などには責任を持った対応をお願いしたいです。
「薬が入らない」と言われたら?薬剤師は代わりの薬を探して、医師と相談の上、患者さんの治が安全に続けられるよう調整しています。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。
西淀病院薬局 森 薬局長