人工透析で使う水(透析液)のお話
私たち臨床工学技士は、医療機器を専門に扱う技術者です。
医師や看護師と共に人工呼吸器や点滴用ポンプなどの機械の操作や点検をしています。
今回は、人工透析で使用する水の話をします。
人工透析では、腎不全の患者様の体内に溜まった毒素を「透析液」という液を使って除去します。この透析液を作るには、不純物のない極めてきれいな水を必要とします。もし不純物が入っていると、発熱したり血圧が下がったりする危険性があるからです。
そのため、水道水の塩素や不純物を取り除く機械を使い、超純水(純水よりさらにきれいな水)を作成して透析液を作っています。作った透析液は私たち臨床工学技士が定期的に検査を行い管理しています。
昨年この取り組みが評価され、西淀病院のTQM(仕事の品質を高める活動)大会で見事優勝しました。これからも患者様に常に安全・安心の透析液を供給できるよう品質管理に努めていきます。
西淀病院 臨床工学科 小林 科長