遠慮せず、伝えたいことを言える環境が大切
医療安全委員会の医師部門を担当しています。
社会の高齢化や、医療技術の進歩に伴い、薬剤や治療法が多様化し、さらに近年は新型コロナウイルスの流行により、より複雑な作業からミスが起きやすくなっています。
そんな中でも安全な医療を提供するために、医療安全委員会として活動をしています。ミスを減らすためには、作業の単純化やゆとりのある仕事配分も大切ですが、患者さんが遠慮せず、心配事や伝えたいことを言える環境や、医療者同士でも「あれ?」「おかしいな?」を伝えあえることがとても重要です。
不安や心配事、違うと思ったことを伝えてもらいやすい医師集団を目指しています。小さなミスから学び重大ミスを防ぐための「インシデント・アクシデントレポート」や、ミスを防げた「グッジョブ報告」など、院内の安全意識の向上につなげる取り組みもより活発に行っていきたいと思います。
西淀病院 副院長・セーフティマネジメント委員(医師部門)
大池 実衣子