患者さんと医療者の共同で安全安心の確保を
「スピークアップ~声を上げよう」
新型コロナウイルス感染症の流行で、医療機関を受診するときに、「みんな忙しそう」だとか「はやく帰らなくては」だとか、なんとなく落ち着かない雰囲気になっていませんか?
また、お互いにマスクをしているため、相手の声が聞き取りにくく、表情もわかりにくいですね。そして、そういう時には、勘違い、聞き間違いなどが起こりやすいのです。
こんな時は、わかったふり(聞こえたふり)をせずに、「よく聞こえなかったので、もう一度お願いします」とか「確認ですが、いつもの薬は出ていますか」など、疑問点や不安に思ったことを声に出して(これがスピークアップです)尋ねてみましょう。少し勇気がいるかもしれませんが、間違いが起こることのほうが怖いのです。
そして、これが一番重要なのですが、まず、自分からフルネーム(姓・名)を名乗ってください。大きな声を出せないときは、受診票や診察券などを示してみてもよいでしょう。みんなで力を合わせて、安全・安心を確保しましょう。
西淀病院 医療安全管理室 河瀬 留美