「患者からの副作用報告制度」がスタート
今年3月末、厚労省から「患者の皆様からの医薬品副作用報告の受付を開始します」との発表がありました。これは薬害の教訓から提案された制度です。対象薬は医師が処方する薬だけでなく、ドラッグストア等で販売されている市販薬も含みます。
厚労省は「販売前に医薬品全ての副作用を把握することは難しいため、患者の皆様からの副作用情報が医薬品の安全対策に役立つと考えています」と述べています。報告時に医療機関の了解は必要無く、別に詳細調査が必要な場合以外は、医療機関へは連絡されません。ただし、同じ薬の再投与を防ぐためには、薬局や主治医等と情報共有しておくことは重要です。
報告する場合は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページから入力するか、電話で報告書を請求します。医療介護施設と患者(利用者)さんの協力で重大な副作用被害を防止しましょう。
西淀病院 医療安全管理室
河瀬 留美