食中毒の季節に
~洗剤や消毒薬の事故に気をつけて
夏に向うこれからの季節は、細菌による食中毒が最も多く発生する時期です。ところが、厚労省の統計によると、洗剤などを誤って使用し、健康被害を起こす事件がほぼ毎年発生しています。
昨年も、鍋の汚れを落とすために入れておいた除菌洗浄剤入りの液体を「だし汁」と間違って食べた事例や、アルカリ性洗剤をボトル型のアルミ缶に小分けしたところ、化学反応を起こして缶が破裂し、火傷を負った事例などがあったそうです。
西淀病院でも以前、麦茶の茶渋を取るためにポットに入れていた漂白剤を飲んで、救急搬送されてきた事例がありました。
①洗剤などは飲み物や食品の空容器に移し替えない②食品とは区別して保存する③漂白中や浸け置き中は貼紙等をして他の人にわかるようにする、など家庭での事故防止に努めましょう。
西淀病院 医療安全管理室
河瀬 留美