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とろみ剤(とろみ調整食品)による窒息に注意

 

 嚙む力や飲み込む力が落ちてくると、食べ物や飲み物でむせたり、気管に入ってしまい、肺炎を起こすことがあります。最近はその予防として「とろみ剤」が良く用いられています。「とろみ剤」は食品なので、“危険”という認識は薄いのですが、患者さんが自分で粉末のまま口に入れてのどに詰まってしまった死亡事例も報告されています。パッケージには《粉のまま絶対に食べないでください。のどに詰まる恐れがあります》という注意書きが書かれています。

 食事の時に使用するからといって、ベッドの側や食卓の上などに置いていると、美味しそうな絵や写真の包装を見て、認知症の方や子供等が口に入れてしまう危険性があります。まずは、保管場所に気をつけること、事故が起こらないように、介護関係者や御家族で情報を共有しましょう。

 

西淀病院 医療安全管理室
 河瀬 留美