8(ハリ)月30(サシゼロ)日は針刺し予防の日
採血や薬剤注入時に使用した針が刺さってしまい、血液を介して感染症(B型肝炎やC型肝炎など)を発症することがあります。この場合の被害者は主に医療従事者ですが、時には清掃業者や他の患者さんの場合もあります。ごく少量の血液でも、ウイルスが多く含まれている場合があり、体内に入って感染していないかどうか、数ヶ月間検査が必要です。
針刺し事故防止のポイントは針の正しい処理です。昔は使用後の針にキャップを被せてから捨てていたので、自分の指を刺す事故が多発しました。そのため現在は専用ボックスにそのまま捨てることになっています。
全国的にインスリン等の針の事故が増加しています。これはインスリン使用量が増加していることも原因でしょう。当院でも、廊下に落ちていた針を拾おうとして、清掃の方が自分の指に刺してしまいました。病院の中で「針」のようなものが落ちていたら、自分で触ろうとせず、職員に声をかけてください。
西淀病院 医療安全管理室
河瀬 留美