薬の包装シートや漂白剤などの誤飲に注意
消費者庁は2009年9月に作られた組織で、消費者の被害防止等の活動を行っています。
消費者庁には、薬のPTPシート、部分入れ歯、漂白剤、乾燥剤などの誤飲・誤食事例が報告されています。また最近では介護で用いる「とろみ剤」の誤食による窒息事故も起こっています。
高齢者は視覚・味覚等の身体機能や判断力の低下、認知症などの影響により、事故のリスクが高まります。そのため、①薬の包装シートは1錠ずつ切り離さない。 ②食品や薬とそれ以外のものは分けて保管する。 ③食品以外のものを食品用の容器に移し替えない。 ④認知症の方の手の届くところに不要なものや危険なものをおかない。以上の点が提案されています。
ところが、若い人でも、テレビを見ながら薬を飲もうとして、うっかりPTPシートのまま飲み込み、食道を傷つけたという報告があります。4つのポイントは、年齢に限らず意識しておく必要があるかもしれませんね。
西淀病院 医療安全管理室
河瀬 留美