「介護保険利用の3割の自己負担が導入になります」
介護保険制度がスタートした2000年と比較し、介護保険認定者数は622万人(H28.4)と2.8倍となり、それに伴い、介護保険費用も4兆円から10兆円へ増加、2025年には20兆円程度にまで増大すると見込まれています。
政府は費用の増加を理由に、利用者自己負担において、原則の1割負担から、2015年には一定以上の所得の方への2割負担の導入、この8月からは2割負担だった一部の利用者に3割の自己負担になることが決定しました。
また、介護保険サービスを利用していないので関係ないかなと思っている方も、介護保険料(平均)も、施行当初より2倍になっています。保険料収入の確保と介護費用の抑制、法改正の度に厳しくなり、介護職の成り手不足等、介護を取り巻く状況は深刻です。
必要な人が必要な時に、きちんと利用できることを焦点に、住み慣れた地域で長く生活できる介護保険制度に声を上げていかなければと感じます。
※高額介護サービス費という、負担軽減の制度もありますので、利用者の方は、ケアマネージャーさんや施設の方にご確認ください。
西淀病院 医療福祉相談課