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認知症を患った方とどう付き合うか(3)

 

 前回は、脳血管性認知症についてお伝えしました。

 連日、最高気温を更新する「地球沸騰化」という言葉が聞かれるほど暑い日が続いています。前回のテーマであった脳血管性認知症の要因の一つである脱水が起きやすい時期ですので、こまめな水分補給を心がけてください。

 

 今回は、「ユマニチュード」という技法についてお話しします。ユマニチュードは、「あなたは大切な人です」というメッセージを「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの要素を通じて相手に送ることで、認知症の方の尊厳を保ち、その人らしい生活を送ることを目指す技術です。

 

 私たちは、日々生活を送る中で、苦手な人や嫌な物を見たときに、無意識のうちに言葉や態度で「あなたは苦手な人です」というメッセージを送ってしまいます。これは人間の防衛反応であり、特に気にする必要はありません。しかし、認知症ケアにおいては、このような態度が原因で、相手に不信感を与え、コミュニケーションを諦めてしまうことがあります。これが、ケアがうまくいかない原因の一つとされています。

 

 たとえば、散歩中に怖い人を見たとき、その人をじっと見つめる人はいませんよね。声をかけられるのを避けようと、横目で見るか、見ないふりをするのではないでしょうか。反対に、赤ちゃんや小さい子どもが一生懸命歩いている姿を見たときはどうでしょう。笑顔で見つめることができます。

 

 ユマニチュードでは、後者のようなポジティブな関わり方が重要だと考えます。人は、苦手な人を優しい目線で見ることは、意識的に訓練しなければできません。もし、認知機能が低下した方に、不信感や不安感を伝えるような目線を送ってしまうと、その感情は相手に伝わり、ケアを受け入れてもらうことは難しくなってしまいます。

 

 まず客観的に、あなたがどのような方に、どのような目線を送っていたか確認してみてください。相手を尊重することで、心を通わせ、ケアを受け入れていただくことが可能になります。

 次回は、「話す」「触れる」「立つ」の技術についてお話しします。

 

 

淀川勤労者厚生協会 介護福祉部長 江﨑 達哉

 

 

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