サルコペニア
サルコペニアとは加齢による筋肉量の減少・筋力の低下・身体の機能の低下をいいます。サルコペニアの診断基準のひとつとして握力があります。男性で握力28㎏未満、女性で握力18㎏未満であればサルコペニアと判定されます。
サルコペニアの治療として運動療法と栄養療法があります。運動療法では高負荷運動を実施します。栄養療法では、タンパク質・ビタミンD・カルシウムの摂取をします。
加齢による筋力量の減少の結果、身体機能や歩行速度が低下し、日常生活活動度も低下し、寝たきり・摂食嚥下障害・呼吸障害などを来します。さらに、エネルギー消費量も低下することから、食欲や食事摂取量も低下します。そのため、低栄養となり、さらなるサルコペニアの進行を来します。
いつまでも元気に動けるよう、無理のない範囲で積極的に運動するようにしましょう。
西淀病院 石川 医師