インフルエンザの予防とワクチンについて
コロナ第５波が終息し、気持ちに緩みを感じるようになった10月。コロナワクチン接種者の増加やマスク着用で、少しずつコロナへの不安が薄れているように感じます。一方、毎年流行していたインフルエンザですが、「去年は流行らなかったから、今年はワクチンは必要ないだろう」といった声をよく耳にします。
インフルエンザは、秋冬にかけて流行るため、そろそろワクチンを接種する時期ですが、今年はどうでしょうか？
インフルエンザは、主に飛沫と接触で感染し、特に高齢者や乳幼児、基礎疾患のある方に肺炎や脳炎など重篤な合併症を併発しやすく、決して軽視するべき感染症ではありません。感染しないためには、今まで通り正しい手洗いの徹底と健康管理、そして予防接種を必ず受けることです。
去年流行らなかったため、インフルエンザの抗体が少ない方が増加したとの報告もあり、改めてしっかりと予防・対策をし、インフルエンザに備えていく必要があると考えます。
西淀病院 内科 森山 医師