熱中症について
これから夏本番となり熱中症が怖い季節となります。
熱中症は『環境』『からだ』『行動』の3条件で起きるとされています。
『環境』は、高い温度だけでなく高湿、無風も熱中症の危険となります。
『からだ』は、高齢者、乳幼児が暑さが分かりにくく汗をかきにくいです。汗をかかないと体温を調節できないので、熱中症になってしまいます。高齢者・乳幼児だけでなく、二日酔いの人や下痢の人は脱水状態で汗をかきにくく、糖尿病の人も汗をかきにくくなり、熱中症になりやすいので注意が必要です。
『行動』は、水分補給ができない状況、長時間の屋外の滞在、激しい運動が危険な条件となります。
上記3条件が揃わないようにすることが、熱中症の予防です。
つまり、涼しい服装で日傘や帽子を使って直射日光を避けること、適度に水分と塩分を補給し、涼しくて湿気の少ない所で過ごすことが大切です。高齢の方や乳幼児のいるご家庭では、室内に温度計を設置し、暑いと感じなくてもエアコンをつけましょう。
西淀病院 内科 豊川医師