血糖スパイクを防ごう
糖尿病でない人の中に「健康診断での血糖値は正常だが、食後の短時間だけ血糖値が急上昇する」(血糖スパイク)という現象が起きていることが最近の研究で明らになりました。
食事をすると血糖値が一時的に上がりますが、健康な人の場合、140を超えることはありません。 ところが、血糖値スパイク(食後高血糖)の人の血糖値は、食後、急激に上昇し140を上回りますが、2時間程度で正常値に戻ります。
急な血糖上昇と急な低下は血管に負担をかけて、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞、脳梗塞の原因になります。
血糖スパイクを予防するには食事の順番が大切です。炭水化物(ごはん、パン、麺類、芋など)、特に単純糖質(砂糖をたくさん使用したお菓子など)を食べると急に血糖は上昇します。食事は野菜、肉、魚からゆっくり食べ始めて、そのあとごはんやパンなどの炭水化物を食べると血糖スパイクを起こしにくくなります。
また、朝食を抜くと、昼飯後、夕飯後血糖が高くなりやすいので、朝食を摂ることも大切ですね。血糖スパイクを防いで、動脈硬化を予防しましょう。
「人生100年、元気に長生きしたいですね。」
西淀病院副院長 結城 由恵 医師