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栄養療法も大切な治療の一環

 

 「NST」という言葉をご存知でしょうか。NSTとは「Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)」の略です。

 

 栄養状態が悪いと、病気が治りにくい状態となり、また現在ある病気以外にも合併症を引き起こすリスクが高くなります。栄養状態が悪いために、必要な手術ができないということもあります。
 また、病気にかかると普段よりも必要な栄養の中身や量がかわり、今まで通り食べていたのでは、体力が消耗することもあります。このように、病気の治療と栄養は切っても切れない関係、栄養療法も大切な治療の一環であるといえます。

 

 西淀病院でも、患者さんの栄養状態をサポートするために、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士等の多職種でチームをくみ、それぞれの専門知識を生かし、活動にあたっています。
 「食べられない」「食べたくない」の背景にはさまざまな要因があり、義歯の状態を調整したり、飲み込み(嚥下)の機能を評価して最適な形態の食事を提供したり、食事の際の姿勢を調整したり、特別なゼリーや飲料などの補助食品を摂取していただいたり、工夫をすることで改善できることがあります。


小林医師