「噛む」ことで、いきいき健康寿命
みなさんはご自分の歯が何本あるかご存知ですか?
「8020(ハチマルニイマル)運動」という、「80歳になっても20本以上の歯を保とう」と掲げた運動が、平成元年から厚生労働省と日本歯科医師会によって進められてきました。
その結果、8020運動が始まった当初は達成率が7%程度(平均残存歯数4-5本)でありましたが、平成28年度には51%を達成し、80歳以上の二人に一人には20本以上の歯をキープできているのです。
食べることは生きること。20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛み砕いておいしく食べられると言われています。
歯でしっかり噛むと食事を楽しむだけでなく、発音がしっかりしたり口臭の発生を減少させたり肥満の防止につながったりします。また、しっかり口腔ケアをすることで、肺炎の予防にもつながります。身体の健康だけでなく歯の健康にも気を配り、いつまでも楽しく健やかな暮らしを目指しましょう。
西淀病院 総合診療医