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高齢者の救急について

 

 昨今、高齢者が急増する社会の中で、加齢によって起こりやすくなる問題で救急外来を受診する人は増えています。

 

 救急要請件数も年々最高記録を更新しており、昨年度は573万人が救急搬送されて、そのうち58.8%が65歳以上の人でした。

 

 年齢を重ねると色々な病気を複数持つようになり、急なことに対しての予備力も少なくなってきます。飲み込む力が落ちて、それに伴って肺炎を起こすことも出てくるので、むせやすくなると言うだけでも、予防的にかかりつけの先生に相談しましょう。

 

 また、高齢の方は症状が典型的ではないことも多いので、周囲の人が「いつもと違う」と言う印象を持ったときには何かが起きている可能性はあるので、心配なことがあれば早めに相談にきてください。

 

 病気が増えれば薬も増えてはきます。飲み合わせや副作用の問題もあり、必要な薬以外の薬剤はできる限り減らすようにすすめられています。漫然と飲み続けるのではなく、数ヶ月に1回は飲んでいる薬の見直しなどをしていきましょう。


西淀病院 内科医師

蓮間 英希