心に若さを
仏教では、「四苦」というように生老病死は避けられない苦しみとして、諦観(ていかん)(本質をはっきりと見きわめること)することが大事と言われています。「受け入れつつ今を生きる」ということでしょうか。
ある研究によると老いに伴って、「テレビを見る時間が増えた」「体の動きがゆっくりになった」と感じている人ほど不幸せに感じているということです。
医学的には、老化に伴って新しいことを避けるようになったり、義理堅くなったりすると言われて、「頑固」「人に対して厳しくなる」という変化があると言われています。
「年を重ねると丸くならずに尖(とが)ってくる」というのが実情です。 「この性格だから介護サービスを受けたくない」「誰にも迷惑をかけたくないから一人でいたい」と考えていると人との関わりが減って、不幸せに感じることになります。
新しいことを受け入れて他人との交流をすることは大変なことですが、心の若さを保っていきたいものですね。
ファミリークリニックなごみ 所長
長 哲太郎