ヘルスリテラシーについて
先日、ヘルスリテラシー(健康情報を入手、理解、評価、活用する能力)についての講演を聞きました。日本のヘルスリテラシーは、ヨーロッパとの比較はもちろん、アジアの中でも低いそうです。
日本では、テレビや新聞やネットで健康情報があふれています。確かに情報はあふれていますが、そこで信頼できる情報にうまく出会えているでしょうか。ネットで検索して上位に出てくるサイトはどうでしょう。商品の宣伝のためのサイトが非常に多いです。
アメリカでは、厚生省や国立医学図書館が、わかりやすい市民向け健康情報サイトを開発・公開しています。他方、日本では、国の機関が出している健康情報は分かり易さも含めてかなり劣ります。国が政策として確かな健康情報を提供すべきです。
また、ヘルスリテラシーは人から人に伝えられます。健康について交流し合うことも大切です。淀協では「健康塾」も開いています。地域のヘルスリテラシーが高まればと思います。
西淀病院 副院長 赤路 英世