熱中症予防のワンポイント
7月です、これから暑くなります。今回は、この夏を乗り切るための熱中症のお話です。昨年夏に全国で熱中症のために、926人の方が亡くなりました。大半は60歳以上の方で、男性が多くなっています。1人暮らしの男性の方は特に注意しましょう。
熱中症が軽いときの症状は、①めまい ②立ちくらみ ③こむら返りや筋肉痛 ④拭いても拭いても汗がでる の4項目です。その他、気を付けたい項目は、⑤いつもはより血圧が低い ⑥脈がいつもより早い ⑦おしっこがいつもより濃くなって回数も少ない、などです。
医師が脱水を見るのによく使うのは、⑧手の甲をつまみ上げた後「富士山状態」が元に戻るのに時間がかかることです。熱中症かな? と思った時にチェックするだけではなく、元気な時からチェックしておくことが大切です。おしっこ日に何回いくかな、富士山はいつもどのくらいで元に戻るのかな、血圧や脈はどのくらいかな? 日頃の自分の状態を知ることは、健康で長生きするためには欠かせません。あつーく、ながーい夏、気を付けて乗り切りましょう。
のざと診療所々長 大野 啓文