内視鏡検査前の食事や薬の服用について
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)と大腸ファイバー(大腸内視鏡検査)を受ける前には、検査前の食事制限や薬の飲み方に注意して頂くことが非常に重要です。
胃カメラ検査の場合、前夜の食事は硬いものを避けて頂いた上で、検査当日の朝は絶食となります。これらは、胃の中の視認性を高めるため、嘔吐反応による誤嚥や肺炎合併を防ぐため、大切なことです。薬につきましては、普段から内服している薬は、医師の指示に従って必要な薬を服用しますが、糖尿病の薬や抗血小板薬、抗凝固薬については注意が必要です。
大腸ファイバー検査の場合、胃カメラでの注意点に加え、検査の前日の夜と検査当日の午前中
に、腸内をきれいにするために、指定された下剤を正確な時間に、正しい量を服用します。下剤は通常、複数回に分けて飲んで頂きますが、特に当日に飲む薬は多量の水といっしょに飲んで頂きます。腸内をきれいにして検査を受けることは、安全に、楽に、検査を受けて頂くために大切です。
検査が終わった後は、薬の影響や検査結果に応じた対応が必要です。副作用に対する注意点や、異常が見つかった際の追加検査についても理解しておくことが重要です。
検査前には、全ての疑問や不安を解消するため、医師や看護師に積極的に質問しましょう。これにより、安心して検査を受けることができ、より安全で精度が高く、スムーズな検査が可能となります。
西淀病院 村田 医師