子どものウェルビーイング
ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に満たされた状態のことです。2024年は日本の子どもの権利条約批准から30年です。日本の子どもの現状はどうでしょうか?
2022年の調査では、先進国38カ国中、日本の子どもは「身体的健康度」は1位でしたが、「精神的満足度」は37位でした。日本の10代の子どもの死亡原因第1位は、自殺です(G7中、日本以外は事故が1位)。
子どもたちは、学校でもチャレンジテストなどで追い立てられる状況にいます。この状況は、「過度に競争的なシステム」として国連から繰り返し勧告を受けています。不登校や教員の休職も過去最多です。子どもたちの生きづらさは、日本社会の抱える生きづらさを反映していると思います。
一人ひとりが生活の中で、少し丁寧に声を聴くことを積み重ねていくことが、ウェルビーイングな社会につながります。もっと子どもたちの声に耳を傾けて、少しずつ社会を変えてみませんか。
西淀病院 家庭医 湯舟 幸代
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