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慢性心不全との付き合い方

 

 慢性心不全とは、「慢性的な心臓ポンプ機能低下」により、日常生活動作に支障をきたしている状態です(息切れ・浮腫など)。50歳台での発生率は1%ですが、80歳以上では10%、2030年には130万人に達すると推測されます。

 

 慢性心不全の患者さんには、増悪を防ぐために日常生活で注意していただきたい点があります。まず食事に関しては、塩分控えめな食事を心がけることが必要です。酸味(お酢など)、柑橘類(柚子・酢だちなど)は清涼感に加え、食材の味を引き立てます。香味野菜(ネギ、シソ、生姜、パクチーなど)は風味とアクセントをもたらすため、減塩につながると思われるので上手にとりいれましょう。

 

 入浴に関しては、温度差を作らないように浴室内・脱衣所を温めるなどが必要です。入浴時間も短時間(10分程度)が適切と思われます。重要なポイントとして、日常生活動作で休憩が必要なほど息切れなどが出現した際には、早期にかかりつけ医に相談することが大事です。

 

西淀病院 内科 東本 医師