
脱水に注意!
気温が上がる季節、注意したいのが「脱水症状」です。
脱水とは、体内の水分と電解質(ナトリウムやカリウムなど)が失われた状態を指し、軽度でも頭痛・倦怠感・集中力の低下を引き起こします。重度になると意識障害やけいれんを起こすこともあり、命に関わることもあります。
特に高齢者や乳幼児、利尿剤や一部の糖尿病治療薬を服用中の方は、脱水のリスクが高まるため注意が必要です。
水分補給は、のどが渇いたと感じる前に、こまめに行うことが大切となります。また、水だけでなく塩分や糖分も適度に含む経口補水液の使用も効果的です。ただし、塩分や糖分の摂取に制限がある方もおられると思いますので、具体的な飲用量については、主治医の先生にご相談ください。
薬を服用中の方は、脱水予防だけではなく、薬の効果や副作用に影響することもあるため、水分管理がとても重要です。
これから益々暑くなると思いますが、脱水を予防して乗り切りましょう。
あおぞら薬局 薬剤師 米谷 英恵恵
(健康の友2025年8月号)