夏の暑さから身を守る食養生
大阪の夏はほんとうに蒸し暑い…少しでも健康維持の参考になればと、薬膳の考え方から夏の暑さを乗り切る食養生のお話です。
夏の食生活は暑さや湿度から身体を守り、「脾」(消化器系)の働きを低下させないことです。夏に旬を迎える冬瓜、トマト、キュウリ、ゴーヤなどには体の熱を取る作用があります。冷房の強い環境や、アイスなど冷たい物をたくさん食べたり、夜お腹を出して寝てしまったりすると「脾」の機能が低下してしまい、夏バテや肌の乾燥、血流悪化などの原因になります。
これを補うにはトウモロコシ、ハトムギ、イモ類、鶏肉、納豆などの発酵食品がおすすめです。冷えが心配な方は、先に挙げた熱を取る食材を食べ過ぎないことです。汗をたくさんかく方は、酸味のある食品、酢の物やレモンなどを摂ると、汗を抑える作用があります。
薬膳というと難しいものと思われるかもしれませんが、身近な食材でじゅうぶんできますので参考にしてください。
そよかぜ薬局 薬剤師 横川 洋子
(健康の友2024年9月号)