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薬剤師の一口アドバイス

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香辛料を上手に使って元気に!

 

 5月の連休に、「でんぼ(できもの)の神様」として有名な東大阪市の石切神社に行ってきました。 参道には、古くからの製薬会社や薬店も何軒かみられます。神社から更に山を登ったところにある辻子谷という地区にはかつて水車が多く設けられ、江戸時代には粉末加工などに利用されました。

 生薬の粉砕加工も行われるようになり、製薬会社がこの地に誕生して道修町の薬問屋と取引するようになったそうです。

 

 同じ技術で香辛料も特産品となり、七味唐辛子の専門店が今も営業しています。七味唐辛子は、一般的には唐辛子、陳皮、胡麻、麻種、紫蘇、山椒、生姜が配合されています。実は、これら全てが「日本薬局方」にも掲載されている生薬です。

 

 

 薬味として身近な食材ばかりですが、適量を使えば辛味や香味が胃腸の働きを助けてくれます。食欲が低下しがちなこれからの時期、香辛料を上手に利用して暑い夏を元気に過ごしてみませんか(使い過ぎにはくれぐれもご注意ください)。

 

あおぞら薬局 三国店 薬剤師 吉田 健
(健康の友2024年6月号)