なぜ薬のメーカーがころころ変わる?
秋深し、薬剤師は何をしているか? 新型コロナウイルス感染症が明るみとなった2020年初旬。不織布でのマスクを海外工場で製造していた日本では、国内のマスクが品切れ状態となった事も過去の出来事となった昨今です。
小林化工の製造医薬品で、水虫薬に睡眠薬が混入していた事件をご存じの方も多いのではないでしょうか?2020年12月、コロナ感染症で日本全国が恐怖を感じていた中での事件でした。小林化工は自社販売製品を作製していたのみではなく、大手製薬メーカーから受託して医薬品を製造していたため、小林化工の業務停止命令を受け、医薬品供給が一気に不安定となりました。
そこに付け加えて、2021年3月にジェネリック大手メーカーの日医工の業務停止命令、海外での医薬品製造工場でコロナロックダウンによる製造停止。医薬品供給体制は、今まさにマスク問題と同じ様に、不安定供給となっております。
秋が深まる中、弊社の薬剤師は、患者さんに安心・安全・安定的に薬を供給できるように、製薬会社からのデーター、卸業者との話し合いで、薬を選択させてもらっております。それでも力及ばず、薬のメーカーをころころと変えてしまう事がありますが、ご了承をお願い申し上げます。
すずらん薬局 薬剤師 朝倉章詔
(健康の友2021年11月号)