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薬剤師の一口アドバイス

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湿布も使い過ぎにご用心

 

 痛くてつい湿布を貼ってしまう、1日で1袋近く使ってしまうといった経験はありませんか?

 

 痛み止めでも飲み薬は、体に吸収されてから全身に回って効果を及ぼしますが、胃が荒れる、腎臓に負担をかけるなどの副作用も引き起こすことがあります。

 

 一方で、貼り薬は痛みを感じる箇所に直接貼ることで効果を及ぼし、体内への吸収がすくないため、全身の副作用を減らすことができます。しかしそれも使用量が増えてくると皮膚から吸収される量が増えてしまい、飲み薬と変わらなくなることがあります。

 

 たとえば、ロキソプロフェンテープでは50mgなら16枚でロキソプロフェン錠1錠、ケトプロフェンテープ40mgなら5枚で内服1日分に相当します。他にも吸収率がよいため、1日2枚までの使用制限と他の鎮痛剤を一緒に使わないよう注意が必要な製品もあります。

 

 痛みが強いとついつい鎮痛剤には頼ってしまいがちなのですが、湿布といえども使用量を守ることは大切なのでご注意ください。

あおぞら薬局三国支店 管理薬剤師 山本 京
(健康の友2021年5月号)