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車の運転と薬

 

 近年、お薬服用にまつわる交通事故のニュースをよく耳にします。お薬には「使用上の注意」が記載されており、「眠気」「ふらつき」などの副作用が記載されている場合や、「車の運転操作はしないでください」と注意がある場合は、服用後の車の運転をやめましょう。ただし、日常的に車を運転する必要がある場合は、事前に医師や薬剤師に相談しましょう。

 

 慢性疾患のあるドライバーの中には、処方薬の用法・用量を守って適切に服用しないと、運転操作に影響が生じる方がいます。例えば、高血圧の方が降圧剤などを適切に服用しないと、血圧が上昇して運転中に脳梗塞や心筋梗塞等を発症する危険性があります。

 また、糖尿病の方が、食事を抜いたまま血糖値を下げる薬を服用すれば、低血糖に陥り、運転中に意識がもうろうとする危険性があります。

 

  高血圧や糖尿病に限らず、慢性疾患があるドライバーは処方薬の内容を理解し、用法・用量を守り、適切に服用して運転しましょう。

あおぞら淡路薬局 薬剤師 伊戸 郷美
(健康の友2021年3月号)