薬物乱用頭痛について
季節の変わり目になると頭痛が起こりやすくなる方も多いのではないでしょうか?
気圧の変動や寒暖差、肩こり、環境の変化に伴うストレスなど頭痛の原因はさまざまです。頭痛が起きた時、市販の頭痛薬で対処されている方も多いかと思います。
もし、頭痛薬を月に10日以上飲むことがある方は「薬物乱用頭痛」注意が必要です。薬物乱用頭痛とは、もともと片頭痛や緊張型頭痛を持っている方が、鎮痛薬を飲みすぎることにより毎日のように頭痛が起こってしまう状態のことをいいます。
月に15日以上頭痛がある方、鎮痛剤が効きにくくなってきたと感じる方は特に注意が必要です。薬物乱用頭痛は市販薬だけではなく、医師から処方された鎮痛薬でも起こります。
頭痛が起こりそうだからと、予防的に使用してしまうのは避けましょう。
頭痛の治療には生活習慣の改善も必要です。まずは「頭痛日記」をつけて、ご自身の頭痛の傾向を把握しましょう。
あおぞら薬局 薬剤師 藤田真美
(健康の友2020年10月号)