COPDと禁煙の必要性について
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、タバコの煙など有害物質を長期に吸入することで生じた肺の炎症性疾患です。
最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。タバコの煙を吸入することで気管支に炎症がおきて、咳や痰が出やすくなります。
特徴的な症状として、歩行などの身体を動かした時に息切れを感じたり、慢性的な咳や痰などがあります。日常生活で軽い運動をすると息苦しさを感じるならようなら早めに外来を受診しましょう。つらいと思われがちの禁煙も禁煙補助薬を用いることで、禁煙後の離脱症状が緩和され、比較的楽に禁煙することができます。
禁煙補助薬には、ニコチンを含まない飲み薬、ニコチンを含むパッチとガムの3種類があります。医師が処方し、健康保険等が使えるのは、ニコチンを含まない飲み薬と、医療用のニコチンパッチです。ニコチンガムと、一部のパッチは、薬局で買うことのできる医薬品もあります。薬局で禁煙相談を実施しています。お気軽にご相談下さい。
あおぞら薬局 薬剤師 山口 温美
(健康の友2020年8月号)