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風邪とインフルエンザの違い

 

 今年は暖冬と言われていますが、冬になりインフルエンザの患者さんが増えてきました。みなさんは普通の風邪とインフルエンザとの違いをご存知でしょうか?

 

 どちらもウイルスが原因となって発症しますが、インフルエンザウイルスは非常に感染力が強く、発症も急激です。また鼻やのどなど症状の部位が局所的な風邪に対して、インフルエンザは突然の高熱や関節痛、全身倦怠感など全身の症状が強く現れるのが特徴です。特に高齢者や小児の場合、気管支炎や肺炎、熱性痙攣などを併発し重症化してしまう場合もあるため注意が必要です。

 

 また治療には、ウイルスの増殖を防ぐ「抗インフルエンザ薬」の服用が有効ですが、薬を服用し熱が下がっても、体内のウイルスがすぐに居なくなるわけではありません。周りの人に感染する可能性もあるので、熱が下がったあとも薬はきちんと使い切り、医師の指示に従って自宅で療養しましょう。

あおぞら薬局 薬剤師 島田あつみ
(健康の友2020年2月号)