脂質異常症とは
脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定の基準よりも多い状態のことをいいます。近年の研究で、一概にコレステロール値が高いことだけが問題とはいえなくなってきたため、脂質異常症と呼ぶようになりました。
血液中に余分な脂質が多くなると、血液がドロドロになり動脈硬化を起こしやすくなります。脂質異常症では、ほとんど自覚症状はありません。そのため気づくのが遅れ、ある日とつぜん脳卒中や心筋梗塞などの発作におそわれる可能性があります。
動脈硬化を起こさないためにも、まずは食事療法、標準体重の維持、禁煙、運動療法といった生活習慣の改善から始めましょう。
生活習慣の改善をしても、脂質異常症が改善しない場合は、内服薬での治療が必要になってきます。放置せずに早めに受診して、医師の指導を受けることが大切です。
あおぞら薬局 岡田 翠里
(健康の友2019年10月号)
◎脂質異常症教室のページへ
(のざと診療所)