患者さんに大きな負担、
お金のあるなしで医療に差別持ち込む
「OTC類似薬」を使う患者に追加の自己負担を求める制度などを盛り込んだ健康保険法などの改正案が4月15日、衆院厚生労働委員会で実質審議に入りました。
「OTC類似薬の特別料金について」
OTC類似薬(市販薬と同等の処方薬)の保険適用除外は見送られたましたが、OTC類似薬の処方時に、薬剤費の25%(1/4)を「特別料金」として別途追加負担を求めるというものです。保険3割負担と特別料金を合わせると、5割近く自己負担となり窓口での支払額が上昇します。
※薬剤費 1,000円、保険3割負担の場合
(特別料金:1,000×0.25=250円、保険3割負担:750×0.3=225円、自己負担:250+225=475円)
OTC類似薬への「特別料金」導入に対し、患者負担増を懸念する6団体が2026年4月、厚労省へ白紙撤回を求める要望書を提出しました。これは政府方針への反発で、受診控えや健康被害が懸念されています。
⇒高額療養費の患者負担額の定期引き上げ、OTC類似薬の患者負担5割化を盛り込んだ医療保険制度改革の関連法案は白紙撤回を求める|声明・民医連
(声明 2026.2.6)
⇒国民に大幅な負担増を強いるOTC類似薬の自己負担拡大は撤回せよ|声明・民医連
(声明 2025.12.25 )
患者さんに大きな負担、
お金のあるなしで医療に差別持ち込む
「OTC類似薬の保険外し」についてお話します。
そもそも「OTC」とはOver The Counterの頭文字を取った略称で、薬局で販売する一般用医薬品(処方箋が無くても購入することができる医薬品)のことを指します。
「OTC類似薬」とは、医療機関で処方される医薬品の中で安全性が確認され、薬局やドラッグストアで販売できるようになった薬を言い、現在、「OTC類似薬」は100成分近くあります。
今回、国の社会保障費(主に医療費)の削減のための案として、病気の治療として必要な「OTC類似薬」を保険から外し、処方箋に記載できないようにすることが複数の政党から提案されています。
これが実行されると、対象の薬を薬局やドラッグストアで購入しなければなりません。あるカゼ薬は、医療機関で処方してもらった場合(3割負担)と比べて約50倍、また鼻炎等のアレルギー薬でも約13倍の値段となります。
これは患者さんにとって、大きな負担となりますし、さらに体調が悪い中、薬局やドラッグストアに買いに行くことで治療が遅くなり、病気が悪化することも考えられます。「OTC類似薬の保険外し」は患者さんから医療を遠ざけることに繋がり、お金の有り無しで医療に差別を持ち込むことになります。
大阪ファルマプランの薬局は、全ての人が安心して治療を受けることができること、「公的保険で良い医療」を進める立場から「OTC類似薬の保険外し」には反対の立場をとっています。
一般社団法人 大阪ファルマプラン
「OTC類似薬」を使う患者に追加の自己負担を求める制度などを盛り込んだ健康保険法などの改正案が4月15日、衆院厚生労働委員会で実質審議に入った。
⇒患者のいのちにかかわるOTC類似薬の保険はずし|民医連新聞