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腸活と整腸薬

 

 〝腸活〟とは、腸内環境を整え、健康や免疫力の向上を目指す生活習慣のことです。

 厚労省は、食物繊維が便の体積を増やす材料となるとともに、大腸内の環境を改善する腸内細菌に利用され、これらの菌を増やすことが明らかとなっているため、積極的に摂取することを奨めています。

 

 食物繊維とは、小腸で消化されず、そのまま大腸まで届く食品成分のことで、便秘を防ぐ整腸効果だけでなく、2型糖尿病、がん(乳・胃・大腸)、心筋梗塞、脳卒中の発症リスクの低下との関連が報告されています。

 

 腸内細菌は、さまざまなタンパク質の代謝や合成の過程に関わっており、消化・免疫・精神の安定化・炎症など、あらゆる健康の基盤を支えています。腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見(ひよりみ)菌が存在しますが、これらのバランスが重要です。

 

 整腸薬は、善玉菌を腸に届けることで、菌そのものによる免疫応答や腸管内の環境改善、栄養素の補充等を期待して用います。幅広く使用されている一方、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)のバランスを崩してしまうこともあるため、服用期間は医師とよく相談することが重要です。

 また、市販の整腸薬の中には「納豆菌」が含まれている製品があるので、ワルファリン(血をさらさらにする薬)を服用中の方は注意が必要です。

 

 腸活には、食品以外にも適度な運動や睡眠・休息も重要ですので、バランスよく取り組んでいきましょう。

 

そよかぜ薬局 薬剤師 井塚 めぐみ
(健康の友2026年9月号)