「食後」の薬服用、食事がとれない時は?
多くの薬は食後という用法で処方されており、「食後服用」にはいくつかの目的があります。
① 薬の吸収効率を高めるため
薬の成分が脂溶性の場合、食後に飲んだほうが食事によって分泌される消化液によって体内への吸収が高まります。反対に、食事が吸収を低下させてしまう薬もあります。その場合は、「空腹時」などの用法になります。
②飲み忘れを防ぐため
薬を飲むタイミングを「食事の後」と決めることで、生活の中で習慣づけることができます。
③ 胃の負担を軽減するため
痛み止めや一部の風邪薬は、副作用で胃の粘膜が荒れる可能性があります。食後に飲むことで、食べ物が胃の壁を保護し、薬が胃の粘膜に直接触れにくくなるため胃が荒れにくくなります。
このように、薬によっては食後服用が推奨されるものもありますが、食事が薬の吸収に影響を与えない薬もあります。そのため、「食後」と記載されていて食後に飲み忘れた場合は、胃の負担を軽減するために、可能であれば軽い食事など少しでもとることや多めの水で飲むことをお勧めします。
もし薬の服用に不安を感じたら、薬剤師に相談してみましょう。
あおぞら薬局 薬剤師 加藤 智絵
(健康の友2026年7月号)