大阪喘息大学の意義
トップページ(目次)

 喘息の情報は喘息大学の発足当時と比べ、喘息の情報も随分得やすくなってきました。インフォームド・コンセントもすすみ、喘息大学の存在意義も変化しました。03年3月、卒業生(OB)や在校生と喘息大学の今日的存在意義について話合いました。以下のような感想がだされています。

  • 喘息の知識が身につく。
    喘息の情報もいろいろテレビや新聞・雑誌・インターネットなどで得ることができます。かえって多すぎるぐらいです。またその情報が自分にとってどんな意味があるのかがわからないことも多々あります。そんな中で、少人数のクラスでいろいろ質問しながら、ざっくばらんな感じの講義を受けるのは、自分にとってその薬はどうなのかなど、オーダーメイドの知識が得られる場としてとても大切な場所です。(在校生)
  • 今受けている治療がいいのかどうかが知りたいときの、セカンドオピニオンの相談も得ることができます。(在校生)
  • 患者同士、また医療スタッフとの交流がある。生身の人間同士の交流があって楽しい。(在校生)
  • 同級生がいることで仲間ができやすかった。周りに溶け込みやすかった。(在校生・OB)
  • 実践に裏打ちされた他の患者さんの体験が聞けて大変参考になる。(在校生)
  • 家庭内の問題など喘息の患者同士ならではの話もできて、とても心の支えになった。(在校生・OB)。
  • 4年間勉強して卒業した後も時々参加して最新の情報を得る為にも大切な場所だと思っています。(OB)

 私たち喘息大学の17年間の取り組みの中から感じることは、患者さん自身が主体的に勉強に取り組み、いろんな他の患者さんからも学び、そして大学の講義内容や行事/運営に主体的にかかわっていくことが喘息を良くし、克服できていく大きな力だと感じています。教えてもらう・・・・だけでは駄目です。スタッフは教えることができてもそれを実行するのは患者さんです。自分が主治医になったぐらいの気持ちで取り組むことが大切です。喘息患者さんの最もよい先生は自分自身でもあると思います。そして喘息を克服して(してもらうあなた)から(してあげるあなた)になることをめざしてがんばって欲しいと思います。主人公はあなたなのです。あなたが主治医です。喘息大学はそれを目指しています。

▲ページトップ

西淀病院